2020 03 23
稼がなければならないはずの三連休が終わる。
晴れた日の翌日にどんより重たい雲、そして雨。泣きたいのはこっちだ。
じっと我慢の日々が続く。
夜中に目が覚め、二度寝してぼーっと起きた朝、子供部屋にランドセルと制服、上履き入れなどが用意してあった。
やっと学校に行けるんだ。給食もあるらしい。
僕は子供の頃、日曜や連休が大好きだったけれど、それは平日という普段があればこその特別なものだったからだ。
ほら学校に行かないと大好きなあの子にも会えない。
日常が恋しくて赤木名の『豆と麦』に珈琲豆をいただきに行く。
コータ君は相変わらず忙しそうだったけれど、待つ間、幼稚園を卒業したばかりのしおちゃんが相手をしてくれた。
56歳と6歳が並んでベンチに腰掛ける。
「しおね、きのうオトナになっちゃったんだよ」
「!!どういうこと?」
「あのね、おばあちゃんがオミヤゲで買ってきてくれたこーきゅーなおかしといっしょにコーヒーのんだの。ちょっとだけミルクいれて」
なるほど(笑) コーヒーで大人気分か、いいね。うちのチビは、僕がビールをぷはーって飲むのをやってみたくて缶のサイダーで真似をする。
「ボクはもう大人だから反対に子供になってみたいけれど、どうしたらいいかなぁ?」
「うーん、いっぱい遊ぶ!!」
しおちゃんがまだ生え変わらないちいさな歯をみせてニッと笑った。
「ミルクと言えばコーンフレークにかけるのが美味しいよね、食べたことある?
それからご飯に卵かけたり、お味噌汁ぶっかけるのも美味いよね? しおちゃんのお父さんもよくやるでしょ?」
「そんなヘンな食べ方したらもったいないじゃん。本当のおいしさがわからなくなるよ。そんな食べ方するのはこどもー!!」
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