2023 11 10

これ、ちゃんとプリントアウトしといたほうがいいなと取引先からメールで届いた資料を印刷してファイルしようとしたら、すでに同じものがファイリングされていた。「えー!覚えてないのか」と口に出すほどショックを受けた。僕のほかにそんな気の利いたことができる人は我が家にはいないので確かに自分がやったことだ。認知症?早すぎるだろ。

でもこれに近いこといろいろやってる。風呂で2回頭洗ってしまったり、人の名前がなかなか出てこなかったり、何しようとしてたんだっけって部屋を移動してから考えたり。母親のボケを心配するより自分を心配したほうがいいかもしれない。

思い出すといえば、僕らは今年で還暦、同窓会がある。会えば懐かしい人がたくさんいるはずだけれど、僕は今正直余裕がない。お金?いや、いろいろとだ。何かと「それどころじゃない!」ということが連続して今は無理ってことだ。あきらめた。

そんななか昨日こんなことが起きた。本当は予定になかった午前中の病院の付き添いで、偶然懐かしい友達に会った。高3のクラスメイトだ。受付で呼ばれた名前で気が付いた。腰かけていたベンチに近づき声をかけた。一瞬驚いた顔をみせたが、すぐに高校のときと同じ呼び方で僕の名を呼んだ。空港ですれ違ったくらいのことが17年前で、ゆっくり話すのは22年ぶりだと思う。島に帰って店をやりたいと相談したとき以来だ。病院の待合室なのに二人で静かに盛り上がった。高3でたまたま同じクラスだったから友達になったんだけれど、ただのクラスメートじゃなかった。卒業後も節目節目でお互いの話をしてその都度友情を感じる仲だった。でもすっかり忘れていた笑 もう高校や中学の友達、同級生ってひとくくりで遠くに追いやっていたかもしれない。思い出を大事にしすぎた分、お互い変わってしまったことにがっかりするのがきっと嫌だったんだと思う。行かないくせによく言うよと思われるだろうけれど、同窓会は本当は大切な友達との再会が待っているありがたい場だ。心を開いて話せたらいいよね。

そうそう忘れてたくらいがちょうどいいはず。